アウグスティヌス講話

 

アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)

アウグスティヌス講話 (講談社学術文庫)

 

 概要と感想

本書の内容としてはアウグスティヌスを通したキリスト教再解釈というものだと受け取ったが、

正直、自分は宗教的な解釈とかではなくその宗教がどのようにして生まれ、

その宗教が世界にどのように影響を与えていったのかといった宗教史的なものに興味があるということと、

聖書の解釈というものは正解なんてなく妥当な解釈があるだけではと思ったこともあり、

読んでいて退屈に感じることが多かった。(なら読むなって話だけども)

さらに言うと、後半で特に顕著だったことだが、

強引な一般化(日曜日は若者は仕事で押さえつけられた分遊ぶとか)が多いと感じ、それがまた読む気を失せさせる理由になった。

 

とか何とか言っても面白いと感じた部分

1つ目、西教会分裂の原因にもなった、三位一体論のペルソナの解釈。著者によるとペルソナとは「理解し愛する主体」らしい。

2つ目、煉獄とかそれに相当するものを意味する言葉は聖書の中には見当たらないということ。

3つ目、地獄の存在は神様のありがたみを増すためにあるものとされるという解釈など。

 

この本を読んだ理由

ネットで調べておすすめされていたから。